ポセイドンアドベンチャー

公開年月 1973/03
監督: ロナルド・ニーム
製作: アーウィン・アレン
原作: ポール・ギャリコ
脚本: スターリング・シリファント
    ウェンデル・メイズ

出演: ジーン・ハックマン
    アーネスト・ボーグナイン
    レッド・バトンズ
    キャロル・リンレー
     ロディ・マクドウォール
    シェリー・ウィンタース
     パメラ・スー・マーティン
     ステラ・スティーヴンス
     ジャック・アルバートソン
     レスリー・ニールセン

今回は唐突に「ポセイドンアドベンチャー」について戯言を並べることにした。

実を言うと、大型CD店舗を久々に覗いてみるに、ナント!今作が990円で売られているではないか!ええっ?「グロリア」も990円なの?ということでためらうことなく複数買い。

「ポセイドンアドベンチャー」といえば、自分の稚拙な記憶力が許す範疇でも15年以上前に観たくらいで、はっきり覚えていないんです。しかも地上波放送によるナントカロードショーもちろん吹き替えというフォーマットで。

ナゼかガキ心に強く残っておるのは、そのときの番組企画で"助かった人数は何人だったか?"といったクイズ。確か商品などもあった記憶が… どうでもいい話ですが。

パニック映画の金字塔という評価が一般的なこの作品、幼い頃の漠然とした感動を頼りにオリジナル吹き替えなしバージョンを再見してみた。すると…

思いのほかテーマが深遠!

基本的に同時代のパニック映画は、本作品の影響を受けてか、窮地に追い詰められた被害者たちの人生それぞれを浮き彫りにするスタイルが多い。

こいつ「ポセイドン・アドベンチャー」は、そういった"人生を省みる"人々に焦点を当てるだけに止まらず、"生きる意味"までも模索する作品であるという点だけでも、雨後の筍作品群とは一線を画していると言って良い。

ジーン・ハックマン演じる神父は、ある意味普遍的な"神"に対しての常識(キリスト信者にとっての)を否定しているといっても過言ではない。

「神に祈る前に全力を尽くせ」

「神は弱虫が嫌いだ」

などといった台詞は、神が弱者に与することが当たり前だと思っている信者にとっては
ある意味衝撃なのではないだろうか。今となっては、神は空の彼方におわすエライ存在、といった認識も海外ですら薄らいでいるようだが、70年代前半に「神に依存するな」という台詞を
堂々といってのけられる映画があったことは(大作として)、自分には驚きであった。

時はまさに"アメリカンニューシネマ"全盛の時代であり、あえて作った大作映画でありながら、テーマはまさに"アメリカンニューシネマ"の影響を受けているような気もしますな。
結果としてベトナム以降の国民の絶望感から生まれたひとつの結論なのかもしれない…。

しかし、弱者を半ば見捨てながらも最終目標地点を目指すスコット神父(ジーン・ハックマン)
は、最後の最後でキリストそのものの自己犠牲を迫られることになる。

この皮肉なラストに感じることは多い。

哲学的なハナシになってしまったが、いわゆる特撮シーンも現在のようCGが発達している
わけでもないので、全部実写。迫力が違う。船長がレスリー・ニールセンだったりするのはご愛嬌。

リメイクの「ポセイドン」だけで本作を判断するのはやめてくれ。傑作なので見なさい。









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