ミッドナイトラン
初公開年月 1988/12
監督: マーティン・ブレスト
製作: マーティン・ブレスト
製作総指揮: ウィリアム・S・ギルモア
脚本: ジョージ・ギャロ
撮影: ドナルド・ソーリン
音楽: ダニー・エルフマン
出演: ロバート・デ・ニーロ
チャールズ・グローディン
ヤフェット・コットー
ジョン・アシュトン 他
以前、「セント・オブ・ウーマン」を書いたわけだが、同監督(マーティン・ブレスト)における代表作といえばやはりこっちか。
いきなりだが…
デニーロの最高傑作である。
それ以外に説明は不要。それでは今回はこれで…。
というわけにもいかないので、若干の補足を。
デニーロといえば現代の俳優を代表する存在なわけで、「ゴッド・ファーザー」や
「タクシー・ドライバー」等の大作、問題作にばかり出ているように思われがちだが、彼は
元来コメディが好きらしく、「俺たちは天使じゃない」「ミート・ザ・ペアレンツ」「アナライズ・ミー」
等、くだけた内容の作品にも多数出演している。
その中でも白眉といえるのが今作「ミッドナイト・ラン」であり(コメディとは断言できないが)、
デニーロ本人が「(自身が出演した作品で)最も好きな作品」と公言して憚らない傑作である。
とにかく肩の力が抜けた映画である。もちろん良い意味でだが、初見の際には始まって
数分後、タイトルまでですでに“ひょっとしたらイタイ映画にヤツ(デニーロ)は出ちまったのか”と、額に汗がにじむほど軽いテンポで映画は進行する。
しかし時間が経過するごとに驚かされるのが、デニーロの生き生きとした演技である。
そして、軽妙な中にも押し付けがましさのカケラも感じさせない、出演者それぞれの悲哀と
笑いの演出。音楽も最高!
チャールズ・グローディンとのかけあいはほとんどがアドリブだといわれている。こういった
人間味に溢れる、いわゆる大上段に構えない作品をデニーロは本当は好きなのだろう。
その後の出演作においても、彼は自主的にそういった作品を選択しているように思える。
ニヤリとさせて、ホロリとさせるロードムービーなのだが、とにかく出てくる人間全てが
愛すべき“人間たち”である。本当の悪人が出てこないのは、監督の人間性からなので
あろう。何度も見返したくなる映画であり、見る度にお気に入りの場面が増える。
そして、観終わったあとの爽快感はなにものにも代えがたい。自分はこの映画を好きか
嫌いか尋ねることで、映画好きを名乗る人間への一種のリトマス試験紙にしていたりする。
デニーロの俳優としての方向性を決定させ、パチーノに初のオスカー主演男優賞を
受賞させたマーティン・ブレストの新作は見事に失敗したそうだが、一回の失敗に
気を落とさず、再び心に残る傑作を作ってほしいと切に願う。
今まで見た映画の中ではもちろん、おそらくこれから見るであろう映画もあわせて、
自分の中では間違いなく3本…いや2本の指に入るお気に入りの作品である。
ミッドナイト・ラン
監督: マーティン・ブレスト
製作: マーティン・ブレスト
製作総指揮: ウィリアム・S・ギルモア
脚本: ジョージ・ギャロ
撮影: ドナルド・ソーリン
音楽: ダニー・エルフマン
出演: ロバート・デ・ニーロ
チャールズ・グローディン
ヤフェット・コットー
ジョン・アシュトン 他
以前、「セント・オブ・ウーマン」を書いたわけだが、同監督(マーティン・ブレスト)における代表作といえばやはりこっちか。
いきなりだが…
デニーロの最高傑作である。
それ以外に説明は不要。それでは今回はこれで…。
というわけにもいかないので、若干の補足を。
デニーロといえば現代の俳優を代表する存在なわけで、「ゴッド・ファーザー」や
「タクシー・ドライバー」等の大作、問題作にばかり出ているように思われがちだが、彼は
元来コメディが好きらしく、「俺たちは天使じゃない」「ミート・ザ・ペアレンツ」「アナライズ・ミー」
等、くだけた内容の作品にも多数出演している。
その中でも白眉といえるのが今作「ミッドナイト・ラン」であり(コメディとは断言できないが)、
デニーロ本人が「(自身が出演した作品で)最も好きな作品」と公言して憚らない傑作である。
とにかく肩の力が抜けた映画である。もちろん良い意味でだが、初見の際には始まって
数分後、タイトルまでですでに“ひょっとしたらイタイ映画にヤツ(デニーロ)は出ちまったのか”と、額に汗がにじむほど軽いテンポで映画は進行する。
しかし時間が経過するごとに驚かされるのが、デニーロの生き生きとした演技である。
そして、軽妙な中にも押し付けがましさのカケラも感じさせない、出演者それぞれの悲哀と
笑いの演出。音楽も最高!
チャールズ・グローディンとのかけあいはほとんどがアドリブだといわれている。こういった
人間味に溢れる、いわゆる大上段に構えない作品をデニーロは本当は好きなのだろう。
その後の出演作においても、彼は自主的にそういった作品を選択しているように思える。
ニヤリとさせて、ホロリとさせるロードムービーなのだが、とにかく出てくる人間全てが
愛すべき“人間たち”である。本当の悪人が出てこないのは、監督の人間性からなので
あろう。何度も見返したくなる映画であり、見る度にお気に入りの場面が増える。
そして、観終わったあとの爽快感はなにものにも代えがたい。自分はこの映画を好きか
嫌いか尋ねることで、映画好きを名乗る人間への一種のリトマス試験紙にしていたりする。
デニーロの俳優としての方向性を決定させ、パチーノに初のオスカー主演男優賞を
受賞させたマーティン・ブレストの新作は見事に失敗したそうだが、一回の失敗に
気を落とさず、再び心に残る傑作を作ってほしいと切に願う。
今まで見た映画の中ではもちろん、おそらくこれから見るであろう映画もあわせて、
自分の中では間違いなく3本…いや2本の指に入るお気に入りの作品である。
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